誰もが知っている眼病には、白内障やドライアイなどがあります。このような眼病の中には、コンタクトの装用者に多く見られる病気もあります。その1つが「巨大乳頭結膜炎」です。
巨大乳頭結膜炎はアレルギー反応の一種です。まぶたの裏側に白く大きな突起がいくつも現れ、目のかゆみや充血、めやに、異物感などの症状が出ます。コンタクト装用時にレンズがずれる、くもるといった症状が表れることも。
原因は、ケア不足によるレンズの汚れであることが大半です。そのためコンタクトの装用者、特に2weekタイプやマンスリータイプの使用者に多いと言われています。
ただし必ずしもレンズ汚れが原因とは限りません。義眼や縫合糸による刺激や、アレルギー性結膜炎の悪化によって引き起こされるケースなどもあります。
もっとも大切なのは、外したレンズをしっかりとケアすることです。
近年、こすり洗いが不要なつけ置きタイプのケア用品が販売されています。こすり洗いをするよりも手軽にケアが完了するため、2weekタイプやマンスリータイプを使っている方の中には、つけ置きタイプのケア用品を愛用している方もいるでしょう。
しかし、汚れをより減らすには、ケア用品の種類に関わらず、こすり洗いをすることが大切と言われています。
“指先でコンタクトレンズをこすることにより、目の分泌物であるタンパク質や脂質を落とし、また微生物も1000分の1程度に減らすことができます。こすり洗いは、つけおき洗浄よりも強力な洗浄方法です。”
引用元:2. ケアの基礎知識|日本コンタクトレンズ学会
引用元のホームページでは、こすり洗いをした時とつけ置きのみでケアをした時の洗浄効果を比較した結果を紹介しています。併せてご確認ください。
こすり洗いのケアを負担に感じる方は、1dayタイプを使用しましょう。外してすぐにレンズを捨てるため、ケアをする必要がありません。2weekタイプやマンスリータイプよりも清潔に使いやすいです。
1dayタイプの商品には、例えば日本最大手メーカーMeniconが販売する「メニコンワンデー」や、日本国内のみならず、海外でも広く知られているジョンソン&ジョンソンの「ワンデーアキュビューモイスト」があります。
安全性と使いやすさを考えて作られた商品。たっぷりの水分が瞳の呼吸をサポートします。つけ心地が良く、コンタクトが初めての方にも使いやすい設計になっています。
レンズ内に保湿成分を閉じ込めることで、1日続くうるおいを実現している商品。UVカット機能付きなので、屋外でも目の健康を気遣いながら使えます。
使用している商品に関わらず、巨大乳頭結膜炎の疑いがある場合は、ただちにコンタクトの使用を中止して眼科を予約し、診療を受けてください。治療が終われば、再びコンタクトを使用することができます。
診察や治療など、定期的に眼科で診療を受けることも大切です。眼病を予防できる可能性があります。休日や祝日は混雑していることが多いので、予約しておくことをおすすめします。
A.まぶたの裏側に白く大きな突起ができて、目のかゆみ、充血、めやに、異物感などの症状が表れます。コンタクトレンズを使っている時は、レンズのずれ、くもりに悩まされることもあります。
A.レンズケアを徹底しましょう。できるだけこすり洗いでケアすることをおすすめします。レンズケアに時間をかけられない場合は、ワンデータイプのコンタクトレンズをお使いください。
A.はい、不要です。ワンデータイプは外したらすぐ捨てるので、レンズケアをしなくても安全に使えます。反対に、一度外したレンズを再びつけるようなこともできません。