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近年のコンタクトレンズ使用率の変化について。小・中・高校生の使用率と、コロナ渦での変化


公開日:2021/07/14
最終更新日:2021/09/22
コンタクトを入れている中学生

年々、視力矯正のためにメガネでなくコンタクトレンズを使用する人が増えていると言われています。特に小・中・高校生といった若年層のコンタクトレンズ使用率の変化は特徴的です。また昨年から今年にかけては、コロナ渦による生活様式の変化の影響を受け、コンタクトレンズの使用状況にも変化が見られています。

一体、ここ数年でコンタクトレンズの使用率には、どのような変化があるのでしょうか。

10代以下の学生のコンタクトレンズ使用率

日本眼科医会は2019年、全国の小学生~高校生を対象にした「学校現場でのコンタクトレンズ使用状況調査(平成30年度)」を発表しました。

その調査結果によると、コンタクトレンズ使用率は小学生で0.3%、中学生で8.7%、高校生で27.5%。小・中・高ともに学年が上がるほどコンタクトレンズ使用者は増えています。2000年以降の調査結果の推移を見ると、小学生のコンタクトレンズ使用率は微増、つまり年々緩やかに使用者が増えている状態です。中学生は2000年以降、顕著に増加が続いています。高校生は2015年に一度減少が見られましたが、2015年以降は再び使用率が増加しています。

小・中・高の使用率を見比べると、特に中学3年生から高校1年生にかけて、著しく増加しているという傾向があります。中学3年生のコンタクトレンズ使用率が12.5%であるのに対し、高校1年生のコンタクトレンズ使用率は26.0%。高校進学を挟み、使用率が倍以上に増えています。

男女比で見ると、小・中・高いずれにおいても女子の方が使用率は高いことがわかりました。コンタクトレンズを使い始めたきっかけとしては、男女ともに「スポーツをする時に邪魔になるから」と答えた人が最も多く、ついで「メガネが嫌だから」でした。特に女子は見た目への関心が強く、メガネの使用に抵抗を感じる人が多いことから、コンタクトレンズ使用者が多いようです。

参考:リセマム「コンタクトレンズ…使用率は高校生27.5%、中学生8.7%」

小・中・高校生が使用するレンズの種類としては、「ワンデーアキュビュー」シリーズが特に人気となっています。中でも、初心者でも取り扱いやすく目の健康に配慮して作られている「ワンデーアキュビュートゥルーアイ」が多くの学生に選ばれています。

コロナ渦では、コンタクトレンズの使用率は減少傾向


また、大手コンタクトレンズ通販ショップ「レンズアップル」を運営する株式会社パレンテは、2021年2月に「コロナ禍の生活様式とコンタクトレンズ使用の変化に関するアンケート」を実施し、その結果を発表しました。

それによると、コロナ渦以降、コンタクトレンズの使用頻度が「増えた」と答えた人は9.6%「減った」と答えた人は35.6%。「減った」と答えた人が挙げる理由としては、「外出が減ったから」が76.4%で最多、次いで「人と直接会うことが減ったから」が46.6%でした。多くの人が、コロナ渦で外出の機会が減り、また人と直接会う機会が減ったことで、コンタクトレンズを使用する機会も減ったと答えています。

一方で、使用する頻度が「増えた」と答えた人にその理由を聞くと「マスクをした時に邪魔だから」が70.8%と最多、次いで「メガネが曇るから」が64.6%でした。そのほか、「ビデオ通話で顔がアップになる機会が増えたから」と答えた人も18.8%と多くいました。

今後コロナウイルスの流行が落ち着き、徐々に外出の機会が増えていった場合においても、マスク生活はしばらく続くと言われています。その結果として、再びコンタクトレンズ使用率は上昇していくことが予想されます。

参考:プレスリリース・ニュースリリース配信サービスのPR TIMES「【アンケート結果】コロナ禍の生活様式とコンタクトレンズ使用の変化について 「ネット通販で購入」と51.0%が回答、眼科・店舗での購入を上回る!」

コンタクトレンズの買い方にも変化が

コロナ渦以降、コンタクトレンズの使用率だけでなく、買い方に関しても変化が見られました。上記で紹介した株式会社パレンテのアンケートによると、コロナ渦の影響でコンタクトの買い方は「眼科・店舗などから、ネット通販に変えた」と回答した人は8.8%いました。「これまでと変わらず、ネット通販で購入している」と答えた人42.2%と合わせると51.0%となります。このことから、通販で購入している人の割合が、店舗や眼科でレンズを購入している人の割合を上回ったことがわかります。

コロナ渦により、外出が不要なネット通販の需要が高まっている昨今。これまで店舗や眼科などでレンズを購入していた人も、積極的にネット通販の利用を検討しています。そのような人たちの需要により、特にレンズアップル のような「安心感」を強みとしている通販ショップに注目が集まると予想されます。レンズアップルは国内流通品のみを取り扱い、アフターサービスを充実させるなど、通販ショップのネックであった「不安感」を払拭させる取り組みに注力しています。コロナ渦の影響で、通販でコンタクトレンズを購入することが当たり前になっていく中、選ばれる通販ショップも少し変わっていきそうです。



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