コンタクトを販売するネットショップなどで、「処方箋不要」をうたっているところをよく見かけます。医師が発行する書類もなく、レンズを購入できる、この理由はなぜなのでしょうか。
実は、メガネ類を作成するときに眼科医が出す書類は、医薬品を購入するときに医師が発行するそれとは性質が異なります。一部の医薬品は、薬事法で「医師が発行する書類をもとに、薬剤師が消費者に提供する。」ということが義務付けられているのですが、メガネ類は「高度管理医療機器」とよばれ、それらの医薬品とは別物という扱いになります。このため、医師がレンズの作成に対して発行する書類は、レンズの仕様書、もしくは装着指示書のようなものであり、国は販売者への提出を推奨してはいますが、提出を義務づけている、といったことはないのです。
ただ、レンズは直接眼につけるものですから、何でもいいというわけではありません。やはり、自分にあったものを、正しく装着しないと様々なトラブルを招くことになります。レンズを購入するときは、眼科医に相談し、自分にあったレンズの仕様を把握しておくようにしたほうがよいでしょう。また、使用を始めてからも、定期的に眼科医の検診を受けるなど、目のトラブルを予防するのが望ましいといえます。
