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処方箋なしでコンタクトを買う時に、目のトラブルに気を付けるべき理由


公開日:2020/05/01
最終更新日:2021/09/27

視力矯正用のアイテムとして、眼鏡と並び主流となっているコンタクトレンズですが、買い替える頻度が高く、購入のたびに処方箋をもらうことを少々億劫に感じる方もいるのではないでしょうか?

一部ショップや通販サイトなどでは処方箋不要で購入できるものの、「目にトラブルが起こらないか」という不安から、利用をためらっている方もいると思います。

処方箋なしでコンタクトを購入する場合、検診はしなくて良い?

基本的に処方箋不要のショップであっても、販売されているコンタクトレンズは処方箋ありのショップと変わらない品質の確かな製品です。粗悪品を販売しているわけではないのでご安心ください。

ただし、処方箋不要のショップを利用するにあたって、注意しなければならないこともあります。視力の変化や目のトラブルに気付きにくいということです。

処方箋をもらわずにコンタクトレンズを購入するということは、言い換えれば検診を受けずにコンタクトレンズを購入するということです。検診では、視力や目の状態を検査することで、自分では気付きにくい視力の変化や目のトラブルの有無を確認してもらいます。

長期に渡って検診を受けずにいると、視力の変化や目のトラブルを確認してもらえないため、気付かないうちに視力が落ちていたり、眼病を患っていたりする可能性があります。

目の状態を確認する女性

特に、眼病をはじめとした目のトラブルには失明のリスクがあります。処方箋をもらわずにコンタクトレンズを購入する場合、トラブルを防ぐために、ことさら目の状態に気を付けなければなりません。

目の状態に気を付け、正しい対処ができるならば、コンタクトレンズ購入のたびに検診を受けなくても安全にコンタクトレンズを使えます

眼病に繋がるこんな目のトラブルに注意

以下は、眼病の可能性がある目のトラブルの例と対処法です。目の状態を確認する際に参考にしてください。

目にかゆみや異物感がある

巨大乳頭結膜炎(きょだいにゅうとうけつまくえん)の可能性があります。レンズ汚れに起因するアレルギー性結膜炎の一種と考えられており、まぶたの裏に乳頭と呼ばれるブツブツができます。目のかゆみや異物感の他に、目が充血する、目がくもるなどの症状も確認されています。

早めに眼科に行くことが勧められますが、難しい場合、悪化させないためにコンタクトレンズの装用時間を短くしましょう。連続装用タイプのコンタクトレンズを使っている方は、丹念にこすり洗いをして、レンズに付着した汚れを落とすようにしてください。

目の表面に痛みを感じる

角膜びらん(かくまくびらん)の可能性があります。角膜の表面が傷つくことで、角膜上皮がはがれてしまっている状態です。目の充血やゴロゴロ感などの症状も確認されています。

痛みが強く、涙が止まらない場合は角膜びらんの可能性が高いため、放置せず、すみやかに眼科を受診してください。

目に傷がある

角膜浸潤(かくまくしんじゅん)の可能性があります。角膜に傷がつき、炎症している状態です。痛みを伴うこともあります。悪化すると角膜潰瘍(かくまくかいよう)になり、激しい痛みに加えて目が充血します。

角膜浸潤が悪化した角膜潰瘍は、失明にも繋がります。目に傷があると気付いたらコンタクトレンズの使用をやめ、眼科を受診してください。

視界がぼやける

コンタクトレンズを装用しているにも関わらず視界がぼやける場合、視力が低下し、コンタクトレンズの度数が合わなくなっている可能性があります。生活に支障があるようならば、適切な度数のコンタクトレンズに変えましょう。

視界がぼやけることに加えて、光をまぶしく感じる、目が痛む、充血するなどの症状がある場合、点状表層角膜症(てんじょうひょうそうかくまくしょう)の可能性があります。コンタクトレンズの使用をやめ、眼科を受診してください。

目が乾燥する

乾性角結膜炎(かんせいかくけつまくえん)の可能性があります。いわゆるドライアイのことで、目の表面が乾いている状態です。乾燥感の他に、目の充血や疲れなどの症状も確認されています。

軽症の場合、含水率の低いコンタクトレンズを使うことで目から水分が奪われにくくなります。また、加湿器や目薬を使用して、目に水分を補うようにしてください。可能ならば早めに眼科を受診することが勧められます。

検診を受ける頻度にも気を付けましょう

トラブルとは異なるものの、処方箋をもらわずにコンタクトレンズを購入する場合は、検診を受ける頻度にも注意しましょう。眼科によっては、一定期間以上を空けて検診を受けると、再診ではなく初診扱いになることがあります。

再診と初診では検診にかかる費用が異なります。再診の場合、3割負担で300~1,000円程度の費用が、初診では1,000~2,000円程度になります。

眼科で検診を受ける女性

どの程度の期間を空けると初診扱いになるかは眼科によって差があります。利用している眼科にご確認ください。

定期的に眼科に行くことは、無症状のトラブルに気付くことに加えて、検診費用を抑えることにも繋がります。処方箋不要のショップを利用する場合も、3ヶ月に1回を目安に検診を受けるようにしましょう。



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