文字を書く、箸を持つなど、日常で主に使う側の手を利き手と言います。
同じように、ものを見た時により情報を認識しやすい側の目を「利き目(ききめ)」と言います。専門的には「優位眼(ゆういがん)」という名称が使われます。
利き目は、利き手ほど分かりやすくありません。普段の生活の中で左右どちらが利き目かを自覚できる方は少ないでしょう。
知らなくても生活に支障が出ることはほぼありません。
ただしスポーツをしている方は、利き目を知っておくことをおすすめします。
例えば野球をしている方は、バッターボックスに立つ時、利き目がピッチャー側に向いていると、ボールを追いやすいと言われています。
スポーツとは違いますが、ダーツなどで片目を瞑る時は、利き目で見た方がものを正確に、立体的に認識しやすいので、より高得点を狙いやすいです。
普段の生活の中で、利き目を知らなくても困ることはそれほどありません。
しかし、利き目は脳と関係があると言われています。ものの考え方や捉え方の傾向が分かるそうなので、知っておくと面白いかもしれません。
遺伝子に関する研究プロジェクトのMYCODE Research(マイコード・リサーチ)では、脳との関連性を調べる重要な手がかりになるとして利き目に関するアンケートを行うなど、研究も進められています。
参考:利き目(遺伝子検査MYCODE)
利き目を知らなくても不便はありませんが、簡単に調べられるので、チェックしてみてはいかがでしょうか?
①数メートル離れた場所にある動かないものを対象物として定めます。
②対象物が収まるように手で輪っかを作ります。
③右目だけを閉じて、対象物の見え方を調べます。具体的には、輪っかの中から対象物がどれだけズレたかを確認します。
④右目を開け、左目も同様にして対象物の見え方を調べます。
双方の目で対象物の見え方を確認した後、輪っかの中にきちんと対象物が収まっていた、あるいはズレが少なかったほうが利き目です。
参考:利き目ってどういうこと? どうやって決まるの?(アキュビュー【公式】)
人によってはコンタクトを選ぶ時に、利き目が関係することがあります。
例えば、左右の片方のみ視力が極端に悪い方や、乱視の軸が左右で違う方などです。左右で見え方が大きく異なる場合、利き目を優先して度数などを調整します。
基本的には眼科医が判断する部分ですが、処方箋をもらわずにコンタクトを買う時に、自分の判断で度数を変えてしまうと、見え方に問題が生じる可能性があります。
逆に言えば、眼科医の指示にさえ従っていれば、利き目はコンタクト選びに関係しません。使い勝手が良い製品、つけ心地が良い製品など、好みやライフスタイルに合わせて選べます。
例えばパソコンやスマートフォンのようなデジタル画面をよく見るなら、2017年に発売開始したハイパフォーマンス・コンタクトレンズのワンデーアキュビューオアシスが、目が乾燥しにくいので使いやすいです。
使い心地を重視するなら、「生感覚レンズ」の別称で知られるデイリーズトータル ワンをお試しください。つけ心地の良さは他の製品を大きく上回ります。
どんな商品が良いか分からない方は、メーカーから選ぶのもいいでしょう。
2020年にスマートコンタクトレンズの開発会社Mojo Visionとの共同開発契約を締結した、国内最大手メーカーのメニコンなら、様々な人の目に合わせた、快適な商品を多数販売しています。
メニコン1DAYはそのうちの1つ。レンズやケースが使いやすさを考えて作られているので、コンタクト初心者の方におすすめです。
いずれも有名な製品なので、ほとんどのコンタクト販売店で取扱いがあります。お近くの販売店でも難なく手に入るでしょう。
しかし、店舗によっては在庫切れの可能性や、そもそも取扱いがない可能性も考えられます。販売店に足を運ぶ前に、電話などで問い合わせてみてください。