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【5/12更新】点状表層角膜症の主な原因は、コンタクトユーザーに多いあの病気


公開日:2021/06/01
最終更新日:2022/05/12

点状表層角膜症(てんじょうひょうそうかくまくしょう)」は、コンタクトと関係が深い目の病気の1つ。点状表層角膜炎とも呼ばれます。深刻な場合、視力の低下に繋がる可能性がある病気です。

点状表層角膜症の主な原因は、コンタクトユーザーに多いあの病気|コンタクト処方箋不要.net

点状表層角膜症の症状

点状表層角膜症は、角膜(目)の表面に、小さな点状の傷が無数にできている状態を指します。コンタクトレンズ障害の一種であり、その中でもっともよく見られる病気だと言われています。

“「点状表層角膜炎」という疾患は、名前の通り、角膜に点状の傷がついてしまう疾患です。コンタクトレンズ障害の中で、最も頻度の高いものです。”

点状表層角膜炎|新宿東口眼科医院より引用)

発症の頻度こそ高いものの、軽傷の場合、それほど深刻な病気ではありません。角膜の表面についた小さな傷は、通常、自然と治癒します。ただし、自然治癒が間に合わない場合、傷が深くなっていき、「角膜上皮びらん」や「角膜浸潤(かくまくしんじゅん)」「角膜潰瘍(かくまくかいよう)」などの深刻な目の病気に繋がります。

点状表層角膜症の症状は、角膜の表面に傷ができるだけではありません。痛みや目の充血、流涙、まぶしさなどの症状が現れることもあります。疑わしいと思ったら、コンタクトの使用を中止して、眼科で検査を受けてください。

点状表層角膜症の症状|コンタクト処方箋不要.net

しっかりと原因を取り除き、症状が改善されれば、再びコンタクトを使用できるようになるので、その点はご安心ください。

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点状表層角膜症の原因

点状表層角膜症の主な原因として有名なのは、「ドライアイ」と言われています。ドライアイは、涙の量が減ったり、質が変化したりする病気です。

涙は、目を守るバリアのような役割を担っています。ドライアイになると、目の表面に涙が均等に行き渡らず、瞳がしっかりとバリアされていない状態になるので、コンタクトの装用などによって傷がつきやすくなります。

近年、デジタル機器の使用が増えたことで、ドライアイの症状に悩まされる方が増えています。中でもソフトコンタクトの装用者は、ドライアイになりやすいです。

点状表層角膜症の原因|コンタクト処方箋不要.net

ソフトコンタクトは、その性質上、瞳から涙を奪いやすいので、注意をしなければ瞳が乾燥し、ドライアイの危険性が高まります。瞳の乾燥を防ぐために、適宜目薬を差す目に合ったコンタクトを使用するなどの工夫が必要です。

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低含水レンズ」と呼ばれる水分量が少ないレンズは、比較的瞳から涙を奪いにくいので、ドライアイの不安を感じている方におすすめです。

以前の低含水レンズは、水分量が少ないことから酸素透過性が低く、目への負担が大きいという難点がありました。ところが、最近は「シリコーンハイドロゲル素材」と呼ばれる次世代素材を使った商品が登場しています。ジョンソン・エンド・ジョンソンが販売するワンデーアキュビュートゥルーアイワンデーアキュビュートゥルーアイや、アルコンが販売するデイリーズトータルワンデイリーズトータルワン、メニコンが販売する 2weekメニコンプレミオ2weekメニコンプレミオなどが、シリコーンハイドロゲル素材を使っているコンタクトの例です。

シリコーンハイドロゲル素材を使ったレンズは、低含水でありながら酸素透過性が高く、たくさんの酸素を通すので、瞳の乾燥を抑えられるうえに、目への負担も軽減されます。

ドライアイの他にも、点状表層角膜症の原因は様々。アレルギーや感染症なども挙げられます。また、誤った方法でコンタクトを使用することも、点状表層角膜症の原因になります。コンタクトは必ず正しい使い方をしましょう。そして、万が一点状表層角膜症が疑われたら、眼科で検査を受けてください。

よくある質問

Q.点状表層角膜炎とはなんですか?

A.点状表層角膜症の別称です。角膜の表面に、点状の小さな傷が無数にできてしまう病気です。点状表層角膜炎自体は危険な病気ではありませんが、深刻化する恐れがあります。

Q.点状表層角膜症ではどのような症状が表れますか?

A.目の表面に、細かな傷ができます。また目の痛みや充血を感じたり、涙が止まらなくなったりすることもあります。

Q.点状表層角膜症になったらコンタクトは使えませんか?

A.コンタクトの使用はおすすめできません。すぐに使用を中止して、眼科に相談してください。治療後は、再びコンタクトを使うことができます。



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