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目にゴミや汚れが入った時、どのように対処するべき?


公開日:2020/11/10
最終更新日:2021/04/16

空気中には、ゴミや汚れなどが浮遊しています。それらの浮遊物は、何気なく歩いているだけでもまぶたの内側に入り込む可能性があります。突然目にチクチクとした痛みを覚えたという経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか?

目をこする女性の画像

突然痛みや違和感が生じると焦ってしまうかもしれませんが、慌てず冷静に対処をします。

まずは自然に流れ出ることを待ちましょう

目に異物が入った時、刺激を受けた目を守るために反射で「涙腺(るいせん)」から涙が分泌され、流れる仕組みになっています。この時、刺激の原因となっているものも一緒に流れ出ます。慌てて目をこすらず、ゆっくりとまばたきをして、涙と一緒に流れ出ることを待ってください

目から涙を流す女性の画像

目をこすってしまうと、異物がまぶたの裏側に付着してしまうためNGです。万が一上まぶたの内側にある「瞼板下溝(けんばんかこう)」に入り込むと、いっそうとれにくくなります。また、角膜に傷がついてしまい視力障害を引き起こす原因になるため注意しましょう。

ゴミが涙で流れ出ない時はどうする?

刺激の原因となっているものが涙で流れ出ることを待っていても、なかなかとれないこともあります。その場合の対処方法は2つあります。

他人の力を借りられる時は、まぶたを裏返して、濡れた脱脂綿などで付着しているものをとってもらいます

1人で対処しなければならない時は、洗面器に水をいれて顔をつけ、まばたきをしましょう。すると、痛みや違和感の原因となっているものが水とともに流れ出ることがあります。

洗面器の画像

どちらの方法でもとれない場合は、眼科に行って医師に相談してください

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早急に対処が必要なケース

まぶたの内側に異物が入った時は、基本的に涙で流れ出るのを待ちますが、例外として早急に対処が必要なケースもあります

■鉄、銅、鉛などが入った場合

例えば、駅のホームで電車を待っている時に、レールから舞った鉄粉が入ってしまうことがあります。鉄粉は、角膜に付着したまま放置することで、涙に含まれる塩分によって錆び不正乱視視力障害の原因になります。すぐに水で3分ほど洗眼をしてください

駅のホームの画像

■洗剤が入った場合

掃除や洗濯などで使用する機会が多い洗剤は、誤って目に入ってしまうケースも多いです。すると、角膜がただれて、視力障害を引き起こします。水で15分以上の洗眼をして洗い流してください。まぶたを閉じてしまうと重症化するリスクが高いため、しっかりとまぶたを開けておきましょう

以上のケースでも、適切な対処をすれば、目への影響が軽く済む可能性があります。焦らずに洗眼をしてください。また、いずれの場合も洗眼が終わった後は必ず眼科を受診しましょう。

痛みや違和感の原因はゴミとは限らない

痛みや違和感を覚えた時、目にゴミが入っていると思いがちです。しかし、他の原因も考えられます。

例えば、コンタクトレンズを装用していると、痛みや違和感が生じることがあります。これは、コンタクトレンズが目にとっての異物であるため、起こります。特に、ハードタイプのコンタクトレンズは痛みや違和感に悩まされやすいです。

コンタクトレンズ装用時の痛みや違和感は、装着液の使用で軽減できます。装着液は、レンズに垂らして使うタイプの液状のレンズケア用品です。

「メニコンフィット」なら、ソフトタイプにもハードタイプにも使用できます。汚れの付着も防いでくれるので、より快適なつけ心地を求める方におすすめです。

メニコンフィットをリニューアルした「メニコンフィット2」も販売されています。

メニコンフィット2は旧タイプのメニコンフィットと比較して、配合されているヒアルロン酸の量が約2倍になっているという違いがあります。旧タイプに比べて、乾燥感やゴロゴロ感が生じにくいです。さらに、汚れがいっそうつきにくくなったという違いもあります。

今以上に快適にコンタクトを使いたい方は、メニコンフィット2をお試しください。

痛みこそないものの視界に糸くずのような影がちらつくような違和感が生じることもあります。“目にゴミが入っている”と思い込む方がいますが、まったく別の「飛蚊症(ひぶんしょう)」と呼ばれる症状の可能性があります。

糸くずや髪の毛などが飛んでいるように見え、視線を動かすと一緒に動きます。影がちらつくにも関わらず涙で流れることなく、水で洗うこともできない場合に疑われる症状です。

飛蚊症の見え方イメージ

病気の前兆として現れることもあります。代表的な例は、日本の失明の主な原因と言われている「糖尿病網膜症(とうにょうびょうもうまくしょう)」です。

“糖尿病網膜症の初期にはほとんど症状がありません。病状が進行すると、目の前を蚊のようなものが飛んだり(飛蚊症)、出血して視野が真っ赤に見えたり(眼底出血)、視野の一部が欠けたり(視野欠損)することがあります。”

e-ヘルスネット | 厚生労働省より引用)

飛蚊症自体は大したものではなく、危険性はありませんが、病気を発見し、治療するためにも、疑いがある場合は診察を受けてください。今はWEBで予約を受け付けている病院も多いため、まずはスマートフォンやパソコンで近隣の眼科を調べてみましょう。

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