コンタクトレンズの処方をしてもらうために眼科に行ったものの、その眼科が処方箋を出さない方針をとっているというケースは珍しいことではありません。
眼科がコンタクトレンズの処方箋を出さない大きな理由は、2006年に保険点数が見直されたからです。
見直しがされるまでは、精密眼底検査などの個別検査を受けると、保険点数が加算されていました。しかし、見直し以降は個別検査の料金が「コンタクトレンズ検査料」として一括されるようになりました。これによって、検査や指導にかかる時間と労力、設備費用などに対しての診療報酬が見合わなくなりました。
「採算が取れない」という医療機関が増えたため、医療機関に併設された販売店で購入する方や新規処方者以外に対しては、処方箋を出すことを断る眼科が増えてしまったのです。
コンタクトは医薬品ではないため、購入する時に必ずしも処方箋が必要になるわけではありません。コンタクトの販売が可能となる、「高度管理医療機器等販売業」の許可を得ているお店で購入する分には、処方箋が無くても何ら問題なく購入出来てしまいます。
しかし、初めてコンタクトを使う方は、初めにレンズデータを知る必要があります。加えて、継続的にコンタクトを購入している方でも、度数が変わっている、目に何かトラブルが起きていることが考えられます。その場合、新しい度数に変更する必要がありますし、もしかしたらコンタクトを使わない方がいい状況かもしれません。トラブルの度合いによっては、治療が必要な場合もあるでしょう。
医師の所見がないまま購入すると、目のトラブルを未然に防ぐことができません。トラブルの自覚症状が出てから病院に行っても、重傷化して手遅れ、なんてことも。そのため、病院側がそういったトラブルを未然に防ぐために、処方箋を出さず、診察をしないとコンタクトを購入できないような仕組みにしていることがあります。
もし知らない所でトラブルが起こっても責任が負えないので、処方箋を出さずに指定された提携先の販売店でのみ購入出来るという手法を取っているのです。
では、これまでコンタクトレンズの処方箋を出してもらっていた人は、どうすればいいのでしょうか?もっとも良いのは処方箋を出してくれる眼科に通うことです。しかし、自宅の近くに処方箋を出してくれる眼科があるとは限りません。
先ほども説明した通り、法律的にはコンタクトレンズの購入に際して、医師の処方が必要とは定められていません。そのため、コンタクトは処方箋が無くても手に入れられます。もし購入に処方箋が必要なのに処方箋を出してくれる眼科がなければ、処方箋不要の通販ショップを利用して、今使っている度数のレンズを購入することをおすすめします。
しかし、初めてコンタクトレンズを購入する方は、処方箋が必ず必要になります。コンタクトレンズを購入するのに必要なデータを知らないまま購入するのはトラブルの原因になりかねます。初めての方は特に、処方箋を出してくれる眼科を探して受診してください。もしくは、最初のみ併設された販売店などで購入をしましょう。そうすれば、度数などを知ることが出来ますよ。
処方箋不要の通販ショップとして有名なのはLENSMODE(レンズモード)。海外から個人輸入する形でコンタクトレンズを購入するので、消費税0円でコンタクトレンズを購入できます。
・ワンデーアキュビューモイスト(価格:1,980円)
・マイデイ(価格:2,680円)
・デイリーズ トータルワン(価格:2,980円)
・アキュビューオアシス(価格:2,380円)
価格はコラム更新日時のものです。
LENSMODEには、使いやすくて人気のコンタクトレンズが揃っています。処方箋不要の通販ショップをお探しなら、レンズモードをチェックしてみてください。時期ごとに異なるクーポンが配布されたり、キャンペーンが開催されたりしているので、欲しいコンタクトレンズがお得になる時期を狙うのもいいですよ。
処方箋不要でコンタクトレンズを購入することには、なんの問題もありません。
しかし、コンタクトレンズを使用すると、ちょっとしたことで目のトラブルになる危険性があります。例えば、レンズのお手入れができていなかったり、目薬を差す回数が少なかったり。
目のトラブルが起こっても早くに気づければ眼科で治療してもらえます。そのため、目の状態は常に気にかけて、違和感があったら眼科で検査を受けるようにしましょう。
ただし、中には自覚症状があまりないトラブルもあります。自覚症状がないトラブルを早めに発見するために、コンタクトレンズを使っている方は、処方箋をもらわなくても定期的に眼科に行くことをおすすめします。目安として、3ヶ月に1回は眼科で検診を受けておくと、安心してコンタクトレンズを使用することができるはずです。
この他、明らかにコンタクトレンズの度数が合っていない場合も、きちんと眼科で診てもらうようにしましょう。度数が合わないコンタクトレンズを使い続けると、さらに視力が悪くなる、眼精疲労になるなどのトラブルに繋がります。
眼科は処方箋をもらうためではなく、目の健康や安全を守るために行く場所。それを忘れないでくださいね。
違和感があった時に眼科に行くことは大切ですが、まずは日々コンタクトレンズを安全に使うように心がけましょう。コンタクトレンズを安全に使うために意識すべき点は以下の通りです。
処方箋不要の通販サイトでも、正しいデータでの購入・正しい装用を守れば、快適にコンタクトレンズ生活ができます。トラブルが心配な方は下記のコラムをちぇっくしてみてくださいね。
コンタクトをつけたまま寝るのはNG。トラブルになる危険性があります
コンタクトのままお風呂に入る時の注意点を解説。正しく使って、お風呂を楽しもう
A.コンタクトレンズは高度管理医療機器のため、自分の目に合っていないレンズを使うとトラブルを招く可能性があります。
自分の目に適したコンタクトレンズを購入するためにも、処方箋が必要です。
A.コンタクトレンズの処方箋は「コンタクトレンズ指示書」とも呼ばれます。
眼科で検査を受けた後もらえるもので、ベースカーブや度数など、コンタクトレンズを購入するために必要なデータが記載されています。
A.通販サイトなどでは、処方箋が無くても購入することができます。ただし、初めてコンタクトレンズを購入する方は必ず眼科で処方箋をもらってから購入してください。
現在コンタクトレンズを使用している方も、3ヵ月に1回が眼科へ定期検診に行き、処方箋のデータが変わりないかを確かめましょう。