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角膜上皮障害とはどんな障害?コンタクト使用時の注意点についても解説します


公開日:2021/03/16

目に関する病気や障害には様々なものがあります。その中には、コンタクトの使用が大きく関係している病気や障害も。こちらでは、コンタクトと関係が深い障害の1つ「角膜上皮障害(かくまくじょうひしょうがい)」について解説します。

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角膜上皮障害とは?

角膜とは、いわゆる「黒目」のことです。私達は目の奥に光を取り入れることでものや景色を認識しています。つまり黒目とは、“ものを見る”ためにとても重要な役割を担っているのです。

角膜上皮障害は、この黒目の表面にある角膜上皮(かくまくじょうひ)」という部分に生じる障害です。障害の程度によって、以下のように分けられます。

点状表層角膜症(てんじょうひょうそうかくまくしょう)

もっとも軽度な障害。角膜上皮がところどころ点状に失われている

角膜びらん

角膜上皮の一部が失われている

角膜潰瘍(かくまくかいよう)

もっとも重度な障害。上皮がただれていることに加えて、さらに奥の「実質」まで症状が進行している

いずれも目の痛みや充血、まぶしさなどの症状が表れます。特に重度の角膜びらん、及び角膜潰瘍は、強い痛みや目の腫れなどを起こすこともあるそうです。該当する症状が表れたら、必ず眼科に行って、検査を受けてください

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ちなみに、似た名称の「角膜内皮障害(かくまくないひしょうがい)」もありますが、こちらは角膜内皮細胞が減少する、上皮障害とは異なる障害です。内皮障害については、別の機会に解説します。

コンタクト使用時の注意点

角膜上皮障害は、異物による外傷や目の乾燥、酸素不足などが原因で起こります。コンタクトを使っている方は、裸眼の方の方に比べて上記の外傷、乾燥、酸素不足が起こりやすいので、いっそう注意が必要です。

以下、具体的に注意する点について解説します。

しっかりとレンズケアをする

連続装用タイプのレンズは、ケアが不十分だと翌日以降、再び使用する時に汚れがレンズに残っています。汚れが原因で目が傷つく可能性があるので、外した後にしっかりとこすり洗いをしましょう。

目薬をさしてレンズに水分を補充する

ソフトタイプを使っている場合、レンズ中の水分が蒸発すると、目から涙を奪ってしまいます。目の乾燥に繋がるので、レンズに水分を補充するため、適度に目薬をさしましょう。

レンズを装用したまま寝ない

レンズ装用中に寝ると、目に酸素が行き届きにくくなります。寝る前には必ずレンズを外してください。

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上述した角膜上皮障害が起こる原因を考え、使用するコンタクトを選ぶことも大切です。汚れに強い商品乾燥に強い商品目に酸素を届けやすい商品から、自分に合ったコンタクトを選びましょう。

汚れに強いおすすめのコンタクト

バイオフィニティ
クーパービジョン社が販売している、2weekタイプの商品です。うるおいベールにより、様々な汚れの付着を軽減しています。汚れが付きにくいだけではなく、汚れの除去も簡単なので、2週間清潔に使えます。

乾燥に強いおすすめのコンタクト

ワンデーアキュビューオアシス
ジョンソン&ジョンソン社が販売している、1dayタイプの商品です。含水率38%の低含水レンズなので、瞳から水分を奪いにくいです。レンズ中には保湿成分が閉じ込められていて、表面が乾きにくくなっています。乾燥が原因の摩擦も起こりにくく、快適に使えます。

瞳に酸素を届けやすいおすすめのコンタクト

ボシュロムアクアロックス
ボシュロム社が販売している、2weekタイプの商品です。3種のシリコーンを組み合わせて、高い酸素透過性を実現しています。酸素透過率は163Dk/t値。レンズ装用中も、瞳に多くの酸素が届きます

コンタクトの使い方に気を付けたり、より安心して使える商品を選んだりするとともに、定期的に眼科で検診を受けることも大切です。少なくとも3ヶ月に1回は、目の様子をチェックしてもらいましょう。



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