体の器官はどれも大事なものですが、中でも目は、周りにあるものを見るために欠かせません。私達が日頃自由に行動できるのも、目で周りのものを見て確認できるためです。
そんな目の健康を守るためには日々のケアが欠かせません。こちらでは、眼球、まつげ、白目と、3つの目に関する悩みにスポットをあて、普段からできるケアについて紹介します。
スマートフォンの使用が当たり前になった現代人は、仕事でもプライベートでも液晶画面を見ている時間が長くなりました。そんな現代人には共通する目の悩みがあります。眼精疲労です。
眼精疲労は、目を酷使することにより起こるトラブルの一種で、眼球にある毛様体筋という筋肉の疲労によるものと言われています。スマートフォンやパソコンをはじめとした液晶画面に使われているLEDディスプレイには、ブルーライトという強いエネルギーを持つ光が含まれています。目に大きな負担をかけるため、液晶画面を見続けると眼精疲労になりやすいと言われています。
また、昔に比べてコンタクトレンズの装用が一般的になったことからも、眼精疲労に悩む方が増えています。目に合わないコンタクトレンズや、古く劣化したコンタクトレンズを使っていると、目が無理やりピントをあわせようとして眼精疲労に繋がります。
眼精疲労は、目だけではなく、全身に症状が表れます。目の乾燥や痛み、充血に加えて頭痛や肩こりなどの症状がある場合、眼精疲労の可能性があります。
眼精疲労に悩む方は、以下のケアをお試しください。
・ビタミンBやビタミンEの栄養素を摂取する
・目の周りをマッサージする
・蒸しタオルを使い、目を温める
「目がチクチクする」と思い、鏡を見てみると、抜けたまつげが目に入っていたという経験は誰もが持っているでしょう。
まつげが目に入っていると、刺激を感じて不快感があるだけではありません。目に傷をつけてしまう危険性があります。目に傷がつくと、そこから細菌が入りこみ、目のトラブルにも繋がります。特に、コンタクトレンズ装用中は、レンズに蓋をされることによってまつげが目に擦れやすく、目が傷つきやすいため注意が必要です。
まつげが抜ける原因は色々とあります。1つは睡眠不足です。夜10時~深夜2時は、質の良い睡眠をとることでまつげの成長が促される時間帯です。しかし、睡眠時間が短かったり、睡眠の質が良くなかったりすると、まつげの成長に遅れが生じ、抜けやすくなってしまいます。
偏った食生活も原因の1つです。特に、女性はダイエットのためにタンパク質を控えようとしがちですが、タンパク質が不足すると、まつげが抜けやすくなります。
まつげがよく抜けるという方は、以下のケアをお試しください。
・夜10時~深夜2時を含んだ6時間程度の睡眠をとる
・タンパク質やビタミンの栄養素をとる
・運動や入浴で体を温めて血流を良くする
目には、黒目と呼ばれる角膜と白目と呼ばれる結膜があります。日本人ならば、文字通り角膜は黒色(または黒に近い色)、結膜は白色であることが一般的です。しかし、鏡を見ると白目の部分が赤く充血していることがありますよね。
目の充血は、目の疲れによる炎症によるものです。目が充血していると、本人に自覚はなくても他人の目からは疲れているように見えます。仕事であってもプライベートであってもマイナスな印象を与えやすいです。
目の充血に悩む方は、以下のケアをお試しください。
・血管収縮作用のある目薬をさす
・アイマスクなどで目を冷やす
・目を休める
充血の他に、白目が黄ばんでしまうこともあります。白目の黄ばみは糖質の過剰摂取やストレスが原因と言われています。実年齢よりも年上に見られがちで、やはり、あまり健康的な印象には映りません。
白目の黄ばみに悩む方は、以下のケアをお試しください。
・適度にストレスを発散させる
・UVカット機能つきのコンタクトレンズやサングラスを使う
・食事にほうれん草やパセリ、ブロッコリーなど、抗酸化作用のある食材を取り入れる
コンタクトレンズの装用に慣れてしまうと、多少の違和感も「いつものこと」とスルーしてしまいがちですが、いつになっても目のトラブルには気を付けなければなりません。目の健康を守るために、丁寧にケアをして、目を労わってあげてください。