コンタクトレンズの中でも、特に多くの方が使用しているソフトタイプの商品は、目から水分を奪いやすく、目が乾燥しやすいという難点があります。快適に、そして何より安全に使い続けるためには、時々目に水分を補ってあげなければなりません。そのために使うアイテムが目薬です。
しかし、目薬ならどれでも良いわけではありません。コンタクトレンズの装用中は、コンタクト用のものを使用することが勧められます。
コンタクト用とそれ以外の目薬の大きな違いは、防腐剤が含まれているかどうかです。ソフトレンズは、水分を吸収しやすい性質を持っています。目薬の水分も例外ではありません。普通の目薬ではレンズが防腐剤を吸収してしまい、直接目に触れることで、目のトラブルを引き起こす可能性があります。レンズの変形や変色の原因にもなるため、コンタクトレンズの装用中は、防腐剤が含有されていないコンタクト用の目薬を使いましょう。
また、目薬は乾燥の軽減や目の疲れの改善、目のかゆみ・充血の解消、結膜炎やものもらいの治療など、商品によって異なる効能を持っています。コンタクト用の目薬は、基本的には目の乾燥を抑え、目に潤いを取り戻す乾燥対策の役割を果たします。効能の面からも、コンタクト用の目薬の使用をおすすめします。
普段、何気なく使っている目薬ですが、使い方を誤るとトラブルの原因になります。例えば、目のゴロゴロ感や乾燥感に悩まされ、頻繁に目薬を差している方もいるのではないでしょうか?
全日本民主医療機関連合会によると、目薬は、使い過ぎることで含有されている成分が目を傷つける可能性があるそうです。過剰な使用は避け、適切な頻度で差してください。1日4~5回程度に抑えるのが理想と言われています。
この他、意外と知られていないのは目の周りに垂れた目薬を目の中に入れてはいけないということです。肌についた埃や花粉などの異物が目に入る恐れがあるため、ティッシュなどで拭き取るようにしてください。
近くのドラッグストアで簡単に手に入り、気軽に使えるものの、目薬は薬の一種です。誤った使用方法ではトラブルに繋がるため注意しましょう。